2010/12

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
<< >>

スポンサーサイト

  • -
  • スポンサードリンク
  • -
  • -
  • -
  • -

一定期間更新がないため広告を表示しています


高橋です。


あの後っていうのは青年団の先輩とお茶した後ですよ。


先輩と別れて踵を返したら
怒号を上げる兄ちゃんが一人。

相手は子供。
小学生?


なぜ?

ひっぱたいたり、掴んだりしている。


あ、連れていこうとしている。


連れていくってのは穏やかじゃないなー。


とにかく警察呼びました。

いい大人が感情でぶつかりあいたかったら
スポーツするか、警察呼ぼう。


あ、子供は無事でした。


寝酒飲んで寝たら頭がいたい。

高橋でした。

青年団演出部 新人高橋です。

今日はいまから、先輩の俳優にあってきます。

いまから。



正直、あなたがいいなんて
ないんだ俺には。


誰ともやってみたい。

あの人にもどの人にも

やってみたいと思ってしまう。


それを同僚の俳優に
助平だ
と評されました。


もうまったくその通り。


誰か一人ととことんやってみたかったり

ゆきずりもよいと思うし

たまにはつまみ食いしたいし

変な、変態的な事もしてみたい。


俺が主導権を握ってもいいし、
逆に振り回されて
めちゃくちゃにされてもいい。


どんな場合でも、
気持ちよく

したいし、
なりたい。



気持ち悪い僕にあるのは
許されない覚悟と
赦しを乞い続ける覚悟で

準備はしたけど
どんなにしても
足りないらしい。



おしっこしたい。

おしっこは飲めないなあ。


飲ますのも無理だああ。


どこまでも半端。


いいや他にも半端な人はたくさんいるさ。

変わりたい半端ものはたくさんいるだろう。


なにやらしても普通。



高橋でした。

 朝の9時くらいだと思うんですが、

僕の家は高井戸の近くです。


線路沿いに歩いて
踏切をわたるとあるんですが


9時ですからね
電車は多く、踏切は閉まりがちです。



で、僕は踏切の前でカンカンしながら待ってたわけですよ。


そいたらね

向かいから子供が全力疾走してくるんですよ。


おおい止まれー!


と言いたくなる程の全力疾走でしたが、

子供は踏切に体当たりして止まりました。


うむ。

一応止まった。

体当たりは駄目だけどよく止まったぞ少年。

少年というか親。
よい教育ではないが親。
君の子供は止まったぞ。


多分、6、7才だと思う。


真っ黄色のジャンパーを着て
そのパッションカラーに
僕は安田というパッション男を思い出しましたが、
色の思い出は強烈だなあと思いながらも

安田は25だし仮に安田は7才でも踏切に体当たりはしないだろうなあうふふ。
とか僕が想像するかしないかの矢先、
少年は体当たりの勢いを利用するがごとくちょろちょろし、
踏み切りに設置されている非常ボタンを見つけると即座にボタンを押してしまいました。

止める間、なし。
ためらい、なし。

鳴り響く警報。



しょうねーーーん!


最初は自分が何をしたかわからない少年は、
びーっ!
びーーーっ!!

と鳴るけたたましい警報音におびえるだけでしたが、

踏切上がらない
電車止まる(復旧まで実に6台が徐行運転した。)
警察くる
駅員来る
車は果てが見えない程の大渋滞。
車から人降りてくる。
人だかりできる。
何もない。

何もないのに警報。


解かれない警戒態勢。

うなだれる少年。

そうだぞ少年。君の指が呼び込んだ運命だこれは。



あ、この時高橋は踏切横に書かれた電話番号に電話してました。
『向かいにいる子供がボタン押しちゃったみたいなんですよう』

でもあそこに電話しても関係ないんですね
どんどん来ましたどんどん。

人も車両も電車もとにかく。




パレード?




みたいになりました。


10分くらいしてようやく踏切が上がったんですが、
(ホントに、一度ボタンおされたら、無事とわかった所で乱れたダイヤは戻らないのね)
少年はその時にはもう、真っ青でした。


顔面蒼白展覧会とかあったら飾れるくらい。


僕はへらへらしながら、手を振りながら、少年に近づきました。
少年は手を振り返してくれましたが、多分意識はありません。


『電車一杯とまったねえ』
『うん。』
『なんで止まったかわかるかい?』

『僕が、僕がボタンを押したから・・・』


この言葉を僕は忘れないでしょう。
まだ広がり切っていない小さな少年の世界で、
電車が、人が、車が、道路が止まるというのはきっと天変地異だったのでしょう。
その天変地異を呼び起こしたのは紛れも無く、
その少年自身の指なのです。

自分の指が世界の一部を切り崩してしまったと
感じているんだこの子供は。
そしてそれを責めている。

僕はそれを少しだけ羨ましいと思いながらも、

これは踏切で危ない事が起きそうな時に、皆に知らせるボタンなんだよ。
だから皆集まってきたんだよ。危なく無い時は押してはいけないんだよ。


と説明しましたが、多分伝わっていません。


あの非常ボタンは、世界を滅ぼすボタンとして少年の胸には刻まれたのです。
非常を知らせるボタンというのはもはや只の事実で、
少年の真実では、真っ赤で、けたたましい音を鳴らす、恐ろしいボタンです。



おかげで家の前で立ち往生でしたが
少年と話せてよかった。

もしも京王線で遅れの影響があった方がいらしたら、
許してあげてください。

僕は見ていました。
少年の心が一大事だったんです。
でも、かけがいのない経験です。





明日は青年団の先輩俳優とお茶してきます。

明日っていうか、もう、今日の昼か。



早い人はそろそろ起きる時間ですね。


おはようございます。



今日は恐い踏切は止まりませんように。

電車の揺れは好き。



高橋でした。


高橋です。


いやあ、面白かった。


太極拳を習う高橋ですが、
太極拳に限らず
多くの武術には敵がいるんですが


現代の日本で
暴力の視点でみた露骨な敵は少ないですね。

グレーな感じとか
悪意のないのはありますが。

そういうのに武術を使ったら
ギンギンの敵ですよ。


これはいわゆる
敵を作る

というやつですね。


カッコよく逃げるWSは

相手の攻撃をゼロにする。

ここで終わり。


コミュニケーションに持ち込むために
相手にわからないように相手の
攻撃とも呼べぬ
でもされたら嫌な行為をゼロにする。


これは地味なようで
たいへんいい事ですよ。


看護、介護の現場
酔っぱらいが多い接客
微妙なセクハラ(セクハラといいづらいもの。ていうかセクハラ扱いしたら、関係壊れるしね。いまでも難しい問題だと思う。)
こういうのにとても適した、小さな技術のお話でした。


感動。

バイトいてきま。


高橋

浴びてかえるぜよ。

今日はWSの研究会だぜよ。


ホーリーランド


という漫画がある。


僕はホントに演劇人を自称していいのか疑いたくなるくらい
マンガばかり読んでいる気がする。

これは戯曲に比べてという意味だが

とにかくその漫画を描いた人は
いま

自殺島

という漫画を書いている。


これがまた面白い。


面白いのだがこの人は

マンガが書けない期間が7年も続いたらしい。


あんまり漫画ばっかり言ってるのもあれだから


僕の尊敬する北方謙三という作家。

この人のデビューも34だったりする。


若くして輝かしい才能を発揮する人は羨ましいが、
変わりたいとは微塵も思わない。


自分はまだ時間があるといいたいわけではない。
断じてない。


成功するつもりで毎回行う。
成功ってなんだろうね。

生きてられるかどうかなんだけど、
失敗って、俺は一呼吸ごとに失敗してるようなもんなんだけど

少なくとも才能はない。


皆無だ。



それはよくわかった。



昔からなにをやっても
中の下から上のどこかをウロウロするんだ。





なにも変わらない日常と裏腹に
なにかを変えようとする頭の中は
非日常で溢れている。


どんなに強がっても俺は敗北感と無力感の塊だけども
そういう自分は特別じゃないから
そういう人は結構ゴロゴロいるから

そういうところだけが
演劇を続ける活路だと思うんだよなあ。


いつでもやめよう。

明日にでも。


だから明日までは、演劇の事を考えよう。

作品の事と
俳優の事と
スタッフの事と
観客の事と
そのへんあるいてる人たちと
犬とか
川にいるコイとか
切られなかった桜とか
亀を散歩させてるバアサンとか


演劇は世界を変えられないかもしれないが
誰もがちょっとだけ世界を変えたいなら
いままで考えてたのとは
ちょっと違う形で
役にたつ演劇はあるかも知れない。


ああ、でも俺は才能ないからな。
うまくいくかは別だからな。



明日も続けるかは

明日考えよう。



明日までは高橋。